ライフプランニングという考え方

resize人は誰でも将来起こることを完全に予測することはできません。
ですがだからといって、明日あさってのことだけ考えていれば10年後も20年後も自然とそれが続いていくというわけではありません。
“アリとキリギリス”の昔話ではありませんが、今が楽しければよいとばかりに今手元にあるお金や時間をそのときに楽しくなるためだけに使っていては、いつか大変に困った事態に直面してしまうことになります。

ライフプランニングという言葉を多くの場所で聞かれるようになってきたのはちょうど日本が不景気に入り込み始めたころです。
それまでは自分の試算は政府や銀行、あるいは勤務をしている会社まかせにしていればなんとなく安心という雰囲気がありましたが、そうした大きな組織がどんどんほころびを見せ始めたことで、「自分の身は自分で守らなくてはならない」という意識が一般的に高くなってきたのです。

ライフプランニングとは、将来のお金をどう用意するか考える事

ライフプランニングとは、言い換えれば将来の生活を支える「お金」について考えるということです。
誰でも人はいつか年を取りますから、定年などで退職をすることになったあとには収入がなくなってしまいます。
国民年金や厚生年金をきちんと支払っていればそれらの還付を受けることはできますが、高齢化が進む社会においては満足な額として受け取ることはほぼ不可能と言ってもよいでしょう。
そうしたときに困らないように、自分の老後の生活を支えるお金をどう用意するかということを、十分に働くことのできる若いうちから考えておく必要があります。

また定年となる前にも、結婚や出産、転職や転勤、持ち家や両親の介護といった人生の節目となる時期にはある程度まとまったお金が必要になってきます。
そうした出費にそなえるためにも、必要な時期にどのくらいの金額を用意しておき、どんなふうに貯蓄や借り入れ・返済をしていくかということも合わせて考えていかなくてはいけないでしょう。

もうお気づきかもしれませんが、つまり将来のお金の調達方法を考えるということは取りも直さず自分自身の人生の進み方も一緒に考えていくということです。

ライフプランニングの基本的な考え方

ライフプランニングをするときに最初にしておくことになるのが、自分の人生を長い視点で予測する「ライフシュミレーション」です。
ただあくまでも「シミュレーション」ですから、ガチガチに「こうでなくてはならない」と決めつける必要は全くありません。
仮にかなり綿密に計画をたててみたところで、突然に起こる転職や転勤、あるいは家族の誕生・死亡によってその計画は全く意味をなさないものになってしまう可能性もあります。

大切なのは「べき」論で考えるのではなく、「かも」論として将来の自分にどんなことが起こりえるかということをいくつかの想定のもとで考えてみるということです。
このサイトではそうしたライフプランニングの考え方について詳しく説明するとともに、各節目ごとに考えておきたい対処法などを紹介していきます。

【ライフプラン 項目別解説】
ライフプランとは
年代別のライフプラン
イベント別のライフプラン