生涯独身のメリット・デメリット
日本は、世界でも最速と言われる速さで少子高齢化が進んでいます。
その原因の一つとなっているのが晩婚化・非婚化であり、すでに初婚年齢平均は男女とも30歳以上にもなっているほどです。
結婚するかしないか、出産をするかしないかを自由に選べる時代というのは過去に一度もなかったことですので、それができるようになった現代は恵まれた状況であると言えます。
しかしその反面で、独身として人生を過ごしていくと決めたときには、夫婦としてのライフプランとは全く異なる考えで人生設計をしていかなければいけません。
生涯独身の最大のメリットは「自分一人の単位で資産設計ができる」ということです。
結婚をした場合は配偶者と一緒に、子供ができたときにはその子供のために資産を運用していくことが必要になってきます。
一人だけの場合は収入も支出も自分ひとりということになりますので、自分の生活ができればそのほかに金銭が必要になるという場面がありません。
一方で独身生活のデメリットも、収入と支出が一つだけということから発生します。
例えば病気になってしまった場合や思うように収入を維持することができなくなってしまった時には、生活の基盤が危ぶまれることになってしまうのです。
また、もし両親に介護が必要になったとき、自分の責任で行わなくてはいけなくなるので介護離職など人生設計の組み直しが必要になる場面もあるでしょう。
何よりもそうした人生の分岐点に来たときに相談する相手がいないということが最大のデメリットになってきます。
それと一人で一生を過ごすという孤独感も、数字では推し量ることができない大きなデメリットになるでしょう。
シングルライフをしていくときの課題
シングルライフをしていくときに最も気をつけなければいけないのが、金銭面での人生設計です。
若い内はあまり意識することがありませんが、中年期以降に健康不安を感じるようになってくると生活をどうしていくかということをしっかり考える必要が出てきます。
また現在の課税制度では婚姻をしている人を前提に設計されているので、独身でいることで各種控除や手当を受けることができないという大きな問題が生じるでしょう。
老後について
ともあれシングルライフとしての老後が＝不幸というかというと決してそうではありません。
仮に大好きな人と結婚をしても、人生何があるかわかりませんので結果的に老後は一人になってしまうということもあります。
ある意味シングルライフで一生を送ると早い段階で決めた方が、老後どういった生活をしていくかのプランを早めに立てられるメリットがあるといえるでしょう。
しかし繰り返しますが人生は何があるかわかりませんので、あらかじめリスクについては想定をしておくことをおすすめします。