自分の人生の理想像を考えてみましょう

resize (2)長い人生の中には、いくつか大きく環境を変化させる節目の時期があります。
まずいちばん最初に経験をすることになる大きな変化といえば、やはり「受験」による学校選びでしょう。
中には両親の方針で小学校入学時に難関試験を受け、そのまま大学までエスカレーターという人もいるかもしれませんが、多くの人は義務教育が修了する中学校卒業に合わせてどこかの高校を受験することになります。
その後にも大学受験があり、就職試験があります。
しかし本当の意味での人生の選択は、その次にくる経済的に自立をしてからの生活にあります。

就職後の人生には特に学校進学のように年数制限があるわけではなく、また何かをする・しないの自由度もかなり広くなります。
その分自分の肩にかかる責任は大きくなり、場合によっては高齢者となる両親や自分で選ぶ配偶者、生まれた子供など自分以外の人の責任も負っていくことになります。
そうした人生で起こりえることについて、どんなふうに進んでいくかということを考えてみるのがライフプランニングの基本的な考え方になります。

中でもお金がかかる節目について考える

ライフプランニングをするときには、同時にマネープランニングもしていくことになります。
例えば人生の大きな節目となる「結婚」についても、本来的には二人の同意のもと籍を入れればそれで手続きは終わります。
ですが実際には結婚式や両家での打ち合わせ、仕事やプライベートでの付き合いでなんやかやと数百万円単位でお金がかかることになります。

結婚をしたなら次には子供をつくることを考えますが、仮に予定通りに妊娠や出産ができたとして、それをいつごろするか、何人生むかによってまたかかるお金も変わってきます。
またちょうど子供の手が離れるようになる30代後半~40代くらいには両親がかなりの高齢となってくるので、入院やバリアフリー住宅の建築、さらには葬儀までの費用がかかることになります。

その他にも、持ち家をしたり起業をしたりといったことまでを考えると決断のときにはやはり数百万~数千万のお金が動くことになってきます。
まずはそうしたまとまったお金が必要になるタイミングについて考え、そこからどんな働き方をしていくのがよいかということを考えてみましょう。

人生焦らずのんびり過ごしていくために

なんだか「ライフプランニングをする」というと、自分の人生を枠にはめてしまうような気がするとか、窮屈に感じられるようにしてしまうようで嫌だと思う人もいるようです。
ですがきちんとしたライフプランニングは全くそれと正反対に、人生に余裕を感じられるようにしてくれるものなのです。
ライフプランニングなしにいきあたりばったりの生活をしていると、いつ多額のお金が必要になるかとビクビクすることになりますし、必要なときにとても焦って周囲にも迷惑をかけることになります。
あらかじめそうした事態に備えておくことで、心に余裕をもって人生を過ごしていくことができるのです。