札束

50歳からのマネープランとお金の貯め方

「ねんきん定期便」をしっかり見ていますか

「消えた年金問題」以降、個人がもらうことができる年金について細かく確認がされるようになりました。
その中の一つが毎年誕生日に送付されてくる「ねんきん定期便」です。

「ねんきん定期便」とは自分が将来受け取ることができる金額が記載されているハガキのことで、自分が加入した年金の種類と年数が記載されていることから、将来受け取る見込みのある金額を確認することができます。

ただし年金は加入25年以上で初めて受け取ることができる制度になっているので、それ以下の人は年金の払込状況の確認こそできても、将来もらえる見込みのある金額はまだ分かりません。

年金加入時期については短縮の予定もありますが、依然として制度は不確定で、将来的に何がどう変化していくかは不透明というのが現状です。

なお、もし毎年送られてくるねんきん定期便の内容が自分の実態と異なるなら、早めに連絡をして修正してもらうようにしましょう。

年金制度はちょっとした支払期間の違いで取得額が大きく変化することもありますので、期待して待っていたら思ったよりもずっと金額が少なかったという事もあります。

まずは毎年の払込状況を確認しておくとともに、将来自分が受け取れる金額をしっかり予測して、50代くらいから老後資金をしっかりまとめておきたい所です。

年に一回のねんきん定期便では確認しづらいという人は、「ねんきんネット」といういつでも自分の年金状況を確認できるサービスもあります。

年金だけに頼らない資金計画を立てましょう

50代というのは定年を意識する年代であるとともに、職場の最終的なキャリアも見え始める時期です。
既に経営者になっているという人は定年なしでずっと働き続けることになるかもしれませんが、一般の管理職や会社員の人の場合には、できれば早めに退職をして自分の生活をしたいと考えることでしょう。

企業によっては「早期退職制度」として退職金を若干上乗せして退職者を募るサービスがありますが、そちらはよく考えて制度を利用した方がよいかもしれません。

というのも年金を受け取ることができる年齢はどんどん上昇する傾向にあり、年金をもらえるまでの期間を全くの無給で過ごすのはかなり難しいことだからです。

また30歳くらいで家を購入してローンを組んだ人の多くは35年ローンとなっていると思いますので、それを退職金で完済するのか、それとも別の方法で支払うのか、という点も考えないといけません。

50代~年金受給年齢までの過ごし方としては「負債圧縮」と「家計の見直し」の二つが重要になってきます。
できるだけ現在の負債を早期に完済する方法を考えつつ無駄な出費を見直し、シンプルなライフスタイルを作っていきましょう。