定年後のセカンドライフをどう生きるか

60代になると、会社員として長年勤務をしてきた人も多くが定年を迎えて退職をすることになります。
60歳を過ぎても年金受給資格が得られるまでの時期を新たな雇用契約で勤めることができる制度もありますが、それもせいぜい長くて5年程度です。
もっとも自営業や経営者の場合には定年制度はありませんから、本人の体力と気力が続く限りずっと仕事をしていくことを選ぶことができます。

仕事を続けるにしても、早めに仕事を辞めてセカンドライフをスタートさせるにしても、その後どんなふうに生きいていくかという第二の人生について新たなライフプランを立ててみるとよいでしょう。

セカンドライフではまずやりたいことを考える

長年会社勤めをしてきた人などは、定年後のセカンドライフでやってみたいことはきっとたくさん考えているでしょう。
それまでは時間がなくてなかなか思うようにできなかった趣味に打ち込むのもよいですし、退職金やそれまでの貯蓄を少し使って、行きたかった場所へ旅行をしてみるというのもよいです。
退職をして1年くらいはそうしたそれまで我慢してきたことを思い切りやってみるという期間にしてみるのも、豊かな人生のために必要なことです。

ですが、そうした思いっきり楽しむという期間もいつまでも続けていくわけにはいきません。
60代で退職をしたとして80代まで生きるとしても、その間には20年という長い月日があります。
いくらがまんしてきたやりたいことがあるとはいえ、そのあと20年も続けてできることというのはそれほど多くはないでしょう。
そのためその後の人生をいかにして過ごしていくかという、これまた長期的な視線が必要になってきます。

病気リスクや高齢による体力低下には注意

ただし長期的な計画を立てるときに必ず頭に入れておきたいのが、60代からの「病気リスク」です。
人の体は年齢とともに抗いようのない老化現象を迎えることになります。
そんな変化の中でも、40歳と60歳の二段階は重大な病気を発症することのある大変病気リスクの高まる時期になっています。

60歳からは医療保険の額がとんでもなく高くなりますが、それはやはり60歳を超えてからかかる病気は生命の危機に直結する深刻なものが多いということが影響しています。
虚血性心疾患や脳疾患などの梗塞がもとになる病気や、がんなどは若い時期の不摂生がもとで体力が落ちた60代になって急に襲ってくることがあります。

老後にやりたいことを続けていくためには健康は欠かせない要素です。
早くに寝たきりにならないためにも、60代を迎えてからはよりいっそう健康に気をつけた生活をしていってもらいたいです。