夢や目標を見える化しよう「生活設計診断」

ツールの特長、魅力

「生活設計診断」は、金融広報中央委員が行っている身近なお金についての広報サイト「知るぽると」で行っているサービスです。

まず先に金融広報中央委員について触れておくと、こちらは全国にある都道府県金融広報委員会と連携しつつ、政府や日本銀行、地方公共団体などの自治体と協力しながら金融に関する広報活動を行う機関です。
もともとは昭和27年に設置された「貯蓄増強中央委員会」という名称がもとになっていましたが、その後名称を変更するとともに現代のニーズにあった活動を行うようになりました。

「知るぽると」は平成16年に発足をしたもので、インターネットを通じた一般市民に向けた金融関連の情報活動を行っています。
そんな知るぽるとで行う「生活設計診断」は、それぞれの家計の状態を把握し、将来起こりうる問題点について手軽に診断できるようにしているツールです。

使い方は専用のサイトにアクセスをしたのち、家族構成や子供の年齢、出産予定や同居人の人数などを記載していくことで、最終的に長期的なライフプランニングのための情報を入手できるようになっています。
入力項目が多く、家族の状況や収入について詳しく入力をしなければいけないことからちょっと面倒に感じるかもしれませんが、情報の精度は高くかなり本格的な診断を受けることができます。

特徴的なのが金銭面の問題だけでなく、将来的に自分がどのような生活をしていきたいかという項目も設置されている点です。
例えば生活水準についてゆとりがあるか、それとも質素であるかということを申告したり、老後の生活でどういったことを重視するかという項目が設置されています。

おすすめの活用法

入力によって算出された情報は、状況の良し悪しということだけでなく、何歳くらいにどういった問題が発生するかというようなことが時系列によるグラフで表示されます。
そのためかなり本格的な診断をすることができ、保存をしておくことで長期的なローンが必要になったときの参考にもなるでしょう。

診断結果が「暮らし向き天気予報」というイラストで診断されるのも面白い点で、一目でどういった問題点があるかを判断可能です。
この天気予報は何歳くらいのときにどういった空模様になるかということを見ることもできるので、特に何歳くらいの時期に問題があるかを知るにもよいきっかけとなります。

診断は長期的な視点で見て判断するので、できれば20~30代の若い世代の人にこそやっておいてもらいたい診断と言えるでしょう。
結婚や転職などそれまでの生活設計に大きな変化があった場合にも、この診断をやり直すことにより新しく設計をしなおしていくことができます。
また、世代による問題点も明記されるので保険の契約選びにも使えます。