資産運用:分散投資の基礎知識とは?

分散投資の特長

資産運用を考えるときに非常に重要になるのが「分散投資」です。
分散投資というのは例えば株式、債券、不動産といったように複数の投資先に資産を分散することを指します。

有名な証券用語の一つに「卵は一つのカゴに盛るな」というものがあります。
どんなにお得そうに見える投資先があっても、それだけにすべての資産をつぎ込んでしまうと、なにか不都合なことが起こったときにすべて失ってしまうでしょう。
資産を卵に例えると、一つの入れ物にすべて入れてしまっているとそのカゴを落としたときに全部割れてしまうことから、複数のカゴに入れて盛っておくように、と言われているのです。

この言葉は株式投資にもあてはまることで、どれか一つの銘柄を資産のすべてで購入するよりは、いくつかの企業やジャンルに分散して投資をしておけば、仮にどれかが暴落をしても他の銘柄で損失をカバーしていくことができます。

分散投資の魅力

分散投資のメリットは上記に説明したように「リスクを分散することができる」ということです。
もっともリーマンショックのような経済全体が揺るがされるような大きな出来事が起きた場合には避けようがありませんが、それでもいくつかの投資先に分けておくことでいきなり全部がなくなるという最悪の事態を避けることができます。

一方でデメリットとなるのが絶好調の銘柄や投資先があるときにそのレバレッジ(利益)が少なくなってしまうことです。
あまり例えとしては適当ではないかもしれませんが、競馬で賭け事をするときに1頭だけに全額を投資するよりも、いくつかあたりそうなものに賭けておいた方が当たる可能性は高くなります。

もし1頭のみに全額を投入した場合、当たればよいですが、外れたときには利益ゼロということになってしまいます。
資産運用の場合は賭け事と異なり、下手をするとマイナスとなってしまうこともありますので、十分に注意をしながらリスク管理をしていくことが大切なのです。

選び方のポイント

分散投資をするときには、できるだけ他の投資先からの影響が少ないものを選ぶということが重要になってきます。
例えば分散投資をするにしても、日本株のみを購入している場合、株式全体が為替の影響で下がってしまった場合は分散をさせている意味がありません。

分散をするのであれば、日本株だけでなく海外のファンドを利用したり、国債や地方債などローリスクなものを選んでおくというような方法がすすめられます。

資産運用そのもので大きな利益を得ようというのでなければ比較的リスクの少ない不動産やファンドなどをいくつか購入しておくことで、長期的に安定した収益がだせるでしょう。
また何かリスクが発生したときにすぐに引き上げられるようにしておくこともまた重要です。