定年を意識し始める時期の50代
50歳になってくると、既に子供もすっかり大きくなって大学生となって家を出たり、就職や結婚をしはじめる時期になります。
会社でも直接現場に出るということがあまりなくなり、管理職でも上司としての立場で全体を指揮する役割をしていくことになるかと思います。
じわじわと伸びてきているとはいえ、やはり定年というと60歳という年齢が1つの節目になってくるので、そろそろ会社を退職したあとどのように生活をしていくかということを意識する時期になります。
若い時期に結婚して子供を産んだ家族の場合、持ち家をしていてもそろそろローンの支払が終わる頃になります。
反対に結婚や出産が30代中間ころ~後半になった人はまだまだ子供のための学費を捻出していかなくてはいけません。
子供をどうやって独立させ、また同時に自分たちはその先どのように生活をしていくかということを考えるのが、この50代からのライフプランになります。
50代からの貯蓄の目的は?
家のローンが終わり、子供の大学資金も出し終えると、もう貯蓄をする目的がないようにも思います。
ですがもし定年を迎えて夫婦だけといった生活になることを考えると、やはり少しでも多く資産を作っておき悠々自適な生き方をしていきたいと思うところでしょう。
また、中年世代にとっては病気リスクは常に付きまとってくる問題ですから、万が一のためにお金をためておくのにこしたことはありません。
それと50代という年齢で覚悟が必要なのは両親が亡くなる世代であるということです。
50代も後半になってくると両親も80~90歳という年齢になってきますので、介護や亡くなったあとの資産整理をしていかなくてはいけません。
相続が発生するとなにかと面倒な手続きも多く、親戚や子供がたくさんいるとそのことでもめることもあります。
もし健在な両親がいるなら、将来的なことを考えて早めに資産の譲渡や家族間の話し合いをしておくことも大事ですしょう。
セカンドステージのためにライフプランを見直す時期かもしれません
50代に入り、子供や両親の問題に一段落がついたら、あらためて自分のセカンドステージについてライフプランを作りなおして見るというのも1つの方法になります。
定年後にはこのまま家に住み続けるのか、あるいは思い切ってどこか生活のしやすいところに引っ越すかといったことに始まり、仕事やその他の活動をするかやそのための費用はどうしていくかということもしっかりと考えてみましょう。
定年を迎えてから考えるとなると、どうしても仕事についていない身での作業になるので新たなローンなど不利になる点がいくつか出てきてしまいます。
もしバリアフリー化などリフォームを考えるなら、在職中の50代のうちにやっておくのが便利です。