何かとお金のかかりがちな40代
40代は世間的には「中年」と呼ばれる世代ですが、ライフステージとしてもちょうど人生の中間点にあたる時期になります。
だいたい80歳くらいまで生きるとすれば、アラフォー世代はちょうど折り返し点というわけですし、若手と言われる世代と、老年とされる世代の間に立つ存在として仕事や家庭を支えていく役割を担います。
30歳前後で結婚をして子供がいる人からすれば、ちょうど子供が最初の受験を迎える頃であったり、両親が高齢になって体の自由がきかなくなってくる頃です。
また会社員として勤務をしている人なら、中間管理職として現場をとりまとめたりしながら経営に少しずつ携わっていく頃になります。
そうした時期にはなにかとお金がかかることも多く、しっかりと準備をしてきていないと急な出費に泣いてしまうこともあります。
これまでのライフプランが最も役立つのはこの40代からであるということができます。
40代には様々なリスクがあります
40代がライフプラン的に重要なのは、人生の節目の時期であるとともにさまざまなリスクを抱えることになる時期でもあるからです。
まず40代にとって最も大きなリスクとなるのが、生活習慣病など慢性化する病気の発症です。
おそらくほとんどの企業では、毎年の健康診断で35歳以上からは検査項目を一気に増やすような方法が取られているかと思います。
これは40歳を間近にすると男女とも深刻な病気を発症する確率が大きく高くなるためです。
医療に関する統計を見てみると、年齢ごとに病気が発症する数をグラフにしてみたとき、40代と60代で急激に発症率が高くなるという「年齢リスク」が存在していることがはっきりとわかります。
中でも虚血性心疾患や脳血管疾患といった循環器系の病気は40歳以降になると急激に発症する人の数が増えます。
それに伴い40歳以降は生命保険や医療保険といった保険の掛け金がぐんと高くなってくるので、もしそうした病気リスクに備えたいと考えるなら、できるだけ早めに安い掛け金で入ることのできる保険を探しておいた方がよいでしょう。
また女性の場合、40歳を超えてからの出産はかなり高リスクになってくるので、子供を生む場合にはできるだけ早めの時期にするよう心がけるとともに、きちんと夫婦生活で避妊を心がけることも大事です。
雇用に関するリスクもあります
またもう一つ頭に入れておきたいのが、40代になって急に標的にされるかもしれないリストラのリスクです。
20代や30代の前半くらいなら失業をしても再就職先を探すのはそれほど難しくはありませんが、これが40代になると状況は激変します。
急なリストラは心理面にも大きなダメージを受けることになるので、これから40代を迎える世代は特にそうした急な変化に負けないように会社組織に頼り過ぎない生き方を考えていくべきでしょう。
20~30代のうちにきちんと貯蓄をする習慣があり、十分に資産があるとそうした不測の事態にも対処がしやすくなり心に余裕を持って対応することができます。