貯金

老後資金の賢い作り方とは?

「老後破産」はなぜ起こってしまうのか

ここ近年社会問題としてピックアップされているのが「老後破産」や「下流老人」といった、非常に厳しい経済状況で生活をすることになってしまっている高齢者についてです。

現在の後期高齢者世代というと若い頃に好景気を経験し、バブル期に出回った年利30%以上の金融商品を購入できていた時代の人であるので、非常に裕福な世代という印象があります。

しかし実際に相当裕福な生活を送っている高齢者がいる一方で、老後の資産運用方法を誤ってしまい、いわゆる「老後破産」を招いてしまっているケースも散見されているのです。

年金を受給していれば十分優雅な生活を送れるという時代はもう終わっており、自分自身で老後の資金を準備していかなければ生き残れません。

またせっかく退職金やコツコツ貯めた老後資金も、安易な運用方法をしてしまうことで一気に破産の危機を迎えてしまうことにもなります。

衝撃的なデータですが、老後破産をする人たちというのは元々数千万単位もの貯蓄や資産を持っていながら、破産をするのはわずか10年以内ということがほとんどです。

つまり老後破産というのは徐々にお金を使い果たしてなるのではなく、何らかの方法により一気に資産を使用してしまうことによって起こるものなのです。

老後資金は管理を考えて作る

老後破産を引き起こす大きなきっかけとなるのが「大病リスク」と「大金が手に入ったことによる金銭感覚の麻痺リスク」があります。

他にもおいしい投資話を持ちかけられて思わず乗ってしまったという例もあるのですが、それも言ってみれば退職金などで一気に多額の金銭が手に入ったことにより気持ちが緩んでしまったということが関係しているでしょう。

ですがやはり高齢者にとってかなり深刻なのが「大病リスク」です。
若い頃は無理も利いた体も、後期高齢者世代ともなってくると色々なところにトラブルが起こってきます。

特に夫婦で生活をしていた世帯で、いずれかが突然大きな病気になってしまい長期入院を繰り返すことで貯蓄が一気になくなったというような例は非常によくあります。

そうした場合に備える意味で、貯蓄だけに頼らず病気のときのための保険をかけておくということが非常に重要です。

もし介護が必要になった場合、どういった施設に入りどう家族と連携していくかという事も、話し合っておくことが重要になってきます。

老後資金を賢く維持していくためには、できれば早い段階から安定的な資産運用をしていくことがポイントです。

確定拠出型年金など非課税で運用できる投資先もあるので、そうしたものを利用しながら、賢く着実に増やしていく習慣を付けていくようにしましょう。