150個の夢を持って生活してみましょう
「死ぬまでにしたい10のこと」という映画を知っているでしょうか。
これは2003年にカナダ・スペインで合作された恋愛映画なのですが、主人公の女性が突然に余命2ヶ月の宣告を受けたことで、残りの人生をどのように生きていくかを考え直すという内容です。
映画は非常におしゃれな演出でありながら、若くして死を目の前にした女性の葛藤を描いた素晴らしいものなので一度鑑賞してみてください。
それはさておき、私達は普段生活をしていると、ついつい自分の命はいつまでもあるものと思い込んでしまいがちです。
時間やお金を無駄に消費してしまったり周囲の人を大切にしなかったりするというのも「どうせ明日があるから」という気持ちがあるからでしょう。
そこで毎日を少しだけ幸せなものにしていくための一つのアイディアとして、おすすめしたいのが「150個の夢を持って生きてみる」ということです。
最初に紹介した映画の主人公は余命がたった2ヶ月でしたが、私達の多くはもっと多くの時間があるわけですから、150個は決して少ないことではありません。
ノートやパソコンのメモ帳を開いて、ぜひ一度自分が死ぬまでにやってみたいことを150個書き出してみてください。
世の中にはたくさんの楽しいことがありますから、150個くらいはあっという間に埋まってしまうように思えますが、実際にやってみると150個までサラサラと書ける人は多くありません。
ほとんどの人は50個くらいで手が止まり、その先やりたいことを考えても思いつけないという事になってしまいます。
150個の夢は持つものではなく作るもの
なぜ150個なのかというと、それはほとんどの人がそんなにたくさんの夢は持っていないからです。
夢というのは願望の現れなので、普段の生活の中でより多くの世界を知らないでいると、今いる世界以上の願望を持つことができません。
わかりやすい例えをすると、日本にいる時には「海外旅行をしたい」という漠然として願望しかない人も、海外旅行を一度経験してみることで「次は別の国に行きたい」や「長期滞在をしたい」「食べたことのない料理を食べたい」といった別の願望が出てきます。
つまり「150個の夢を持って生活しよう」というのは「150個の夢が持てるほどたくさんの経験をしよう」ということでもあるのです。
ただ何となく持っている願望も、実際に文字にして書き出してみるとまた違った意味を持ってくるでしょう。
自分で文字にしてみるという作業は、客観的に自分の気持ちを理解することができるとともに、曖昧であった気持ちを明確化することができる効果があります。
最初は少なかった夢も、意識して生活をしていくことで、きっと大きく自分の可能性を広げてくれることでしょう。