投資におけるリスクとは何か
貯蓄だけでは十分に収入を得られないことから、老後のための資金作りのために投資をしようと考えている方も多いのではないかと思います。
投資というのは口で言うほど簡単なものではなく、実際に安定的に利益を出す事ができている人というのはごくごくわずかです。
ただしローリスク・ローリターンの金融商品のように、比較的危険を抑えて利益を上げていくということは十分にできます。
近年では若い人をターゲットに積極的に資産運用をしようという広告が見かけられますが、残念ながらそれらの中には非常に悪質な詐欺まがいの方法をしているところも多いというのが現状です。
まず最初に、甘い話には必ず裏があるということを、しっかり頭に入れておきましょう。
誰も彼も疑うというのは悲しいことのようですが、金融商品の勧誘に限定すればいくら疑いすぎてもいいくらいと言ってもよいのです。
不動産投資におけるリスクは大きく3つあります。
まず「価格が変動するリスク」ですが、これは株式やFXを購入をした時と売却をするタイミングによって差額が生じるということです。
比較的わかりやすいリスクではありますが、案外楽観的に考えすぎてリスクを軽く捉えている人が多く見られます。
二番目が「投資先の集中によるリスク」です。
こちらはそれぞれの金融商品の良さがどうであれ、どうしても世界的な大きな波により損失が出てしまうことがある点が関係しています。
リーマンショックは日本においても大きな影響が出ましたが、そうした世界的な大きな経済変動のために、特定の金融商品がどの銘柄も全てリスクの高いものになってしまう可能性もあります。
継続的なチェックが自分の身を守ります
最後に注意しておきたいリスクとして「企業倒産のリスク」があります。
こちらは主に株式投資についてですが、いくらそれまで利益を出していた企業であっても、何らかの大きな不祥事があったことで一気に業績が悪くなってしまうことがあるのです。
シャープや東芝のようにそれまで一流メーカーとして知名度を獲得してきた企業が、ある日突然に暴落してしまうことがあるというのが投資の世界です。
最近では大企業も資金調達のためにIR活動として株主向けに財政状況を公開しています。
ですがその公表内容が良くなくなると一気に自社への投資が引き上げられてしまうので、極力都合の良い内容だけを公表しようとするものです。
そうした粉飾決済を見破るのは大変むずかしいのですが、それでも継続的に投資先の事業内容を確認していくことで、リスクを最小限におさえることは出来るでしょう。
株式投資はハイリスクであることから、投資信託のように特定の銘柄だけでなく複数の優良銘柄で運用するプロに任せるというのもリスク回避の方法になります。