学歴と年収の深い関係
就職活動において強く差を実感することになるのが最終学歴です。現在の制度では義務教育は中学校までとなっているので、中学を卒業したあとすぐに社会人となることもできます。
ですが実際に中学を卒業してすぐに仕事を探したとしても就くことができる仕事というのはかなり限定的となっており、特にここ近年の厳しい社会情勢ではそうそう高収入が見込める仕事に就くことは難しいでしょう。
仮に中学校を出てすぐに仕事に就いた場合であっても、その後大学まで卒業した人と一生のうちに稼ぐことができる「生涯年収」を比較してみるとその差は約2倍になるというデータもあります。
この生涯年収はあくまでも平均値を元に算出したものなので、最終学歴が低くても起業をして大成功をおさめたというような人もいるでしょう。
ですが一般的な傾向として生涯年収に大きなさがついてしまう可能性が極めて高いということはまず現実として理解しておく必要があります。
良い大学に入らないと人生は暗いか
学歴と給与の問題としてもう一つ比較されるのが、同じ大学であってもより有名で偏差値の高い大学に進学した人間の方がより高い給与を得ることができるかということです。
バブル期ほどではありませんが現在でも将来のためを考えて良い大学、良い高校、良い中学に入るため幼稚園から受験をするという家庭もいます。
ですが結論を先にいうと、どの大学に行くかによって生涯年収に大きな差がついてしまうというデータははっきり出されていません。
確かによい大学に入ることで大企業の採用で有利になり、社内での出世競争で優位に立てるということはあるかもしれませんが、だからといって学歴だけで出世が完全に決まるということは断定することはできません。
つまりもともと優秀な人はどの大学に行っても優秀であるということで、大学に入ったからみな優秀になるということにはならないということです。
学歴という肩書ではなく自分自身のキャリアを考えて仕事や勉強に取り組んでいくというのが正しい生き方と言えるのではないでしょうか。