女性特有の健康問題についてのスペシャリスト
「女性の健康検定」とは、NPO法人女性の健康とメノポーズ協会が実施している民間資格の一つです。
女性の体は年齢により体質に大きな変化が起るようになっており、そうした節目の時期には大きな病気をしてしまうリスクが急激に高まります。
しかしそうした病気のリスクというのは絶対に避けることができないものではなく、あらかじめどういった年代にどんな体調の変化が起こりやすくなるかということを理解しておくことでかなり発症率を下げることができます。
そうした女性特有の体の変化や体質について正しい知識を得てそれを多くの女性に伝えていくことができるようにするというのがこの「女性の健康検定」の主旨となっています。
これまではどちらかというとこの資格は女性の趣味として取得する資格という位置づけをされてきたのですが、女性が企業にとって重要な人材となることで従業員の退職リスクを減らすために管理職や人事部に取得を推奨する事業所も増えてきています。
自分自身が罹患のリスクのある女性だけでなく、家庭生活や仕事で女性に多く接することのある男性にとってもぜひ積極的に取得をしていってもらいたい資格です。
女性の厄年に見る体質の変化
女性の美容における有名な言葉に「お肌の曲がり角」というものがありますが、実は曲がり角を迎えているのはお肌だけではないのが現実です。
日本では男女それぞれに「厄年」というものがありますが、これはなにも迷信で決められているものではなくその時期にはちょうど体質的な変化を迎えることになっているので体調を崩しやすく悪い場合には大きな病気をしてしまうこともあります。
女性の体質の変化は「7の倍数」の年齢の時に節目があるとされており、その時期になると何らかの変化が体に現れるようになります。
例えば7歳では歯が生え変わり髪の毛の量が増え、14歳では初潮を迎える人が出てくるといったような感じです。若い時期には成長の節目となるのですが、高齢になってくると節目ごとに加齢症状を強く感じるようになります。
特に注意が必要とされているのが女性にとっての35歳、男性では40歳の頃でこの時を境目にして容姿が一気に若者から中年へと移行するようになってしまいます。
もちろん全ての人がその年令を迎えた途端に突然変化を起こすというわけではないのですが、見た目だけではない内臓や筋肉、骨の強度という面では明らかに転機を迎えることになるのは確かです。
変化が予測できれば対策もとれる
「女性の健康検定」で一番大切なのは、女性の体の変化のメカニズムを詳しく知ることによりその後の健康管理をやりやすくするということです。
女性の体の大きな変化をもたらすのは体内で分泌されるホルモンバランスの崩れや、体内にとどめておくことができる水分量の減少です。
そうした変化は若い時期と全く同じ生活スタイルをしていたときには避けようもないものですが、先に特定の年齢になった時に何が不足するかということがわかっていればそれを補うための健康対策をとっていくことができます。」
例えば体内の水分量が不足してくると顔の小じわやほうれい線が目立つようになっていってしまうので、そうしたことが起る前から体内の水分を留めやすい食品を多く摂取するようにします。
また定期的な運動やストレッチ、マッサージといったものも早いうちから習慣にしておくと実際に体の変化が起るのを事前に防いだり、変化の時期を遅らせることができるようになります。
先手先手に対応していくことが長期的な健康管理に重要となるので、自分の体をよく知るためにも「女性の健康検定」の勉強をするのはおすすめです。