将来から逆算して20代の過ごし方を考える
20代は学校を卒業し、若手社員として働き始める人生のスタートの時期です。
学生時代と違って接する人の年代が一気に広がりますし、接客や営業の仕事をするときには、外部の人と毎日のように接するといった刺激があります。
付き合いの幅が大きくなるので、それだけに飲食などにかかるお金も高くなってしまいます。
ですがそんな付き合いのための給与の大半をつぎ込んでしまっていると、必要な将来のお金を用意することができなくなってしまったりします。
交際費をケチりすぎてしまうのもまた考えものですが、毎回給料日前には銀行口座の残高が限りなくゼロに近いというようなギリギリの生活にならないように、この時期にしっかりと金銭感覚を身につけるトレーニングをしていきたいところです。
20代には自分への投資も大事
20代はこれから迎える30代以降のためのいわば準備期間と言える時期です。
学生を卒業したばかりの頃は、就職することがまるで人生のゴールであるかのように感じるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
むしろ人生80年と計算するなら、ようやくその1/4が終わったとみるべきでしょう。
人生のスタートである20代は、体力も十分にありますしなにより新しいことに挑戦することに抵抗感がないという精神力があります。
ですので、その時期にしかできないことにもどんどんと取り組み、将来の自分の糧になるようにしていってもらいたいです。
20代の時期に身につけておきたいことはいくつかありますが、その中でも特に重要なのが以下の3つです。
・金銭感覚
・経済や税金など世の中のお金についての知識
・将来のための勉強や資格の取得
まず最初の金銭感覚は、最初にも述べたようにあればあるだけお金を使ってしまうというクセをなくし、毎月定期的に貯蓄していくことができる習慣をつくるということです。
特に将来的に結婚や出産を考えている人ならなおさら、20代のうちにきちんと人に言えるくらいの貯蓄額を作っておきましょう。
次の2番めと3番めは若干重複するところもありますが、要するに世の中についての知識です。
会社員である場合には、給与明細をみると色々な項目で天引きされていることがわかりますが、それらはどういったしくみでどんなふうに徴収や使用をされているかといった基本的な知識を知っておくとまた働き方も変わってきます。
頭の柔らかい時期に勉強をしておく方が圧倒的に効率はよいので、できれば面倒がらずこの時期に積極的に世の中のしくみについて勉強をしていってください。
20代を襲う甘い罠にも注意
ただ1つ注意をしておきたいのが、まだ社会人経験の浅い20代を狙った詐欺まがいの誘惑も世の中には数多く存在しているという点です。
株式投資や国債の購入といったことならまだよいのですが、信用取引や先物取り引き、FXなどはあたれば大金が入りますが損をしたときには致命的な借金を抱えることにもなります。
勧誘では誰でも簡単に成功しそうに言うものですが、実際には8~9割の人は大損をしています。
博打や射幸性の高い金融商品にはなるべく手を出さないことをおすすめします。